回答としては、
社内SE(システムエンジニア)というと、システムの”エンジニア”でもあるので、プログラミングは必須のスキルとだと思われがちです。
本記事では、実際に社内SEの仕事をしている上で、プログラミングは必須でないことを解説します。
本記事の内容
・社内SEの仕事内容 プログラミングは必要?
・社内SEはプログラミングができなくてもシステム導入できる?
・社内SEはプログラミングは一切できなくていい?
・社内SEがプログラミングをできて得すること
本記事の信頼性
・大手SIerのNTTDATAで4社のITコンサル・システム開発案件に従事し、外部から社内SEを見てきた
・現在、事業会社の情報システム部で社内SEとして3年間勤務
・プログラミング経験:C言語(2年)、JAVA(半年)、Python(半年)、Excel VBA(1年)
社内SEの仕事内容 プログラミングは必要?
社内SEは、次の通り大きく4つの仕事があります。
この中で、プログラミングに関連するのは、「②のシステムの導入」の部分です。
詳細は、社内SEの仕事内容をご覧ください。
社内SEが、自社のシステムを導入するときは、大きく次の3つのどれかになります。
①外部のサービス・パッケージを利用する
②ベンダーに委託して、システム開発する
③自社内でシステム開発を行う
IT系の企業でない限り、ほとんどの会社では、①又は②になり、社外のシステム・リソースを使います。
最近は、クラウドサービスが広まり、「開発」から「利用」が主流になってきています。
このため、システムの導入といっても、社内SEはプログラミングをすることはほぼありません。
社内SEはプログラミングができなくてもシステム導入できる?
社内SEが、システム導入において、重要なのは、最低限、次の3つができることです。
・外部ベンダーとシステムについて、対等に仕様を会話できる
・外部ベンダーが作成した設計書をレビューできる
・外部ベンダーが開発・提供するシステムを、ユーザー視点からテストする
ただ、実際にプログラムのコードを書く必要はないまでも、次のようなプログラムの基本的な処理は理解しておくべき必要があります。
・型・変数・配列
・条件分岐、繰り返し
・関数・モジュール
社内SEはプログラミングを一切できなくていい?
結論から言うと、社内SEの仕事をする上で、プログラミングを一切できなくても仕事は回ります。
社内SEの日常の業務は大きく次の4つに分かれます。
①コミュニケーション(打合せ、メール、電話、会話など)
②資料作成
③技術系の業務(レビュー、テストなど)
④雑務系の業務(発注・社内手続き、定例の申請など)
ご覧の通り、プログラミングに関する仕事も1つもありません。
実際には、①、②、④に8割以上の時間が割かれるのは現実です。
技術系の仕事ですら、あまり多くないのです。。
社内SEがプログラミングをできて得すること
ここまでは、社内SEはプログラミングを使わない、日々の仕事をする上では不要と書いてきました。
しかし、プログラミングをできること自体は無駄ではありません。
実は、社内SEがプログラミングをできると次の3つのメリットもあります。
①会社内の社内SEで重宝される
②定例の雑務処理は自動化できる
③新しい技術を身に付けるチャンスとなる
会社内の社内SEでプログラミング人材として重宝される
社内SEでもプログラミングをできる人材は少ないです。
このため、仕事上では使わなくてもIT系の仕事をしている以上、会社で希少な存在となります。
定例の雑務処理は自動化できる
日々の業務では、データの結合、集計、ファイルの合成等といったエクセル操作が毎日あります。
これを、Excel VABやC言語等のプログラムで書くことで、日々の作業を自動化することができます。。
最近では、RPAのシナリオを書く際にも、一部プログラミングも活用できます。
新しい技術を身に付けるチャンスとなる
最近では、AIブームもあり、Pythonというプログラミング言語が流行っています。
Pythonは、機械学習のライブラリが豊富で、Pythonを使い標準のライブラリを使うだけで、簡単に機械学習を取り入れたプログラムを作成できます。
プログラミングができると、新しい技術を表面的に知るのではなく、実際に使って知ることができ、かなりのアドバンテージになります。
機械学習を学ぶという点では、Pythonを勉強することをお勧めします。
以上となります。最後まで読んで頂きありがとうございました。