社内SEに求められるスキルと知識とは
社内SE(システムエンジニア)のスキル・能力について次のような質問を受けることが多いです。
「社内SE」になるには、どんなスキル・知識が求められるのか?
人事異動で情報システム部門に配属になったけど、どんなスキル・知識が必要?
回答としては、
ただ最低限、必要なスキルはあります。
本記事では、最低限どの会社の社内SEでも求められるスキルをご紹介します。
僕の経歴は以下の通りで、実態ベースで社内SEに求められるスキル・知識を書きます。
・NTTDATAで4社のITコンサル・システム開発案件に従事し、外部から社内SEを見てきた
・現在、事業会社の情報システム部で社内SEとして3年間勤務
社内SEの仕事内容とは
社内SEに求められる3つのスキル・知識
社内SEに必要な最低限のスキル・知識は次の3つです。
① コミュニケーション力、交渉力/説得力
② システム開発とインフラの基本知識
③ 新技術/サービスを目利きする力
①コミュニケーション力、交渉力/説得力
社内SEは、社内の従業員、外部ベンダーとの中間的な立場となります。
このため、両社の間に入って、的確に情報をやり取り、調整を行う必要があります。
これには、「コミュニケーション力、交渉力/説得力」が必要となります。
コミュニケーション力
「話す」「書く」「聞く」「読む」といった基本ビジネススキルを駆使して、筋道立てて相手と意思疎通を図ります。
従業員からの社内ニーズを社内の実情を知る立場で、外部ベンダーに適切に伝えます。
また、外部ベンダーからシステムの説明を、社内従業員に分かりやすく説明します。
交渉力・説得力
社内SEは、相手の立場、アクションや決断を起こすポイントを理解して、交渉・説得する力が必要となります。
予算や納期という制約の中では、どうしても社内のすべてのニーズを満たすシステムは作れません。
そういったときは、社内関係者や外部ベンダーとの交渉を行い、両者を説得していく必要があります。
ときには、必ずしも論理的ない内容であっても、相手が納得するものもあります。
「例えば、過去の実績では○○しているから、今回も踏襲する」
「あの人も○○と言っているから、今回は△△する」
これらは、決して論理的ではありませんが、人・場合によって納得してもらえる確率が上がります。
着地点を見つけ、その方向に促す力が重要です。
メンドーな調整の対処法
②システム開発とインフラの基本知識
社内SEである以上、基礎的なシステム開発、インフラ知識は必要になります。
知識レベルの1つの基準となるのが、「基本情報技術者試験」の試験範囲の内容です。
最低限、この内容については知っておく必要があります。
業務をする上での基準としては、次の通りです。
・システム開発
システムの要件定義、設計、テストの一通りの工程で、外部ベンダーに対して指摘・レビューできるスキル・知識
・インフラ管理
社内のサーバ・ネットワークを運用保守(もしくは指示)できるスキル・知識
プログラミングって必要?
③新技術/サービスを目利きする力
近年は、技術革新が早く、新しい技術も世の中への浸透が早くなっています。
今後の流れとしては、自社開発がへり、パッケージ導入やサブスクリプションによるサービス利用も増えていくことが見込まれます。
こういった中で、世の中の先端の技術をキャッチアップし、目利きする力が必要となります。
目利きする上では、次の2を留意することが重要です。
・ユーザーエクスピリエンス(UX)を意識する。
・新技術/サービスの正しい使い方を知る。
そのサービスを利用することで、どのように業務が変わり、どのような効果があるのかを考えていかないといけません。
社内SEが更にあればよいスキル・知識
社内SEで、上の最低限必要な3つのスキル・知識を身に付けた際は、次の5つを目指すと良いです。
・より幅広いITスキル
・会計の知識
・マネジメントの知識
・プログラミングスキル
・英語力 ※海外企業との連携がある場合
上の3つを目指すときは、指標となる資格があるので、資格を勉強教材、マイルストーンとして知識を身に付けることもお勧めします。
それぞれについては、次の記事で紹介しています。
社内SEのおすすめ資格3選
社内SEがすぐに使える英語フレーズ集
以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。